表表紙/裏表紙
見返し/---
|
|
ゆりかちゃんの
クリスマスのねがいごと
あなたにおくる おはなしのほん
カレン・Ｍ・ヘフティ作
あき よしこ訳
ヴァレリー・ウェブ画
|
|
---/Page1
Page2/Page3
 |
こいけ ゆりか さま
メリークリスマス！
これは あなたのために特別に作られた本です。
よいこの ゆりかちゃんへ
すてきなクリスマスになりますように
２０１８年１２月２４日
サンタクロースより
|
|
Page4/Page5
ゆりかちゃんは 4さい。
もうすぐ クリスマスだとおもうと、
うれしくて うれしくて たまりません。
こんどの クリスマスには どうしても
かなえてもらいたいことが あるからです。
|
|
 |
Page6/Page7
 |
それは ほっきょくにいる サンタさんに
あうことです。
サンタさんは せかいじゅうの こどもたちに
おくる プレゼントを つくるので、
おおいそがし！
「でも、わたしの おねがいも きいてほしいな！」
ゆりかちゃんは おもっていました。
|
|
Page8/Page9
ゆりかちゃんは サンタさんに
てがみを かいてみることにしました。
パパと、ママが
ちえを かしてくれました。
サンタクロースさま
どうしても サンタさんの おうちに
いってみたいのです。
これが わたしの クリスマスの たったひとつの
おねがいです。
よろしくね。
ゆりかより
|
|
 |
Page10/Page11
 |
サンタさんの おくさんが
こびとさんに てつだってもらって
クッキーをやいているとき、
ゆりかちゃんの てがみが
とどきました。
サンタさんは こどもたちの めいぼを
しらべて、わらいながら いいました。
「ほ、ほう、ゆりかちゃんは
ことしも とてもいいこ だったな。
クリスマスのまえのひに
ゆりかちゃんのところまで とんでいって
あのこを ここへ しょうたいして
てつだってもらうことに しよう」
|
|
Page12/Page13
いよいよ あしたは クリスマス。
こびとさんたちは おおいそがしで
トナカイを あつめ、サンタさんの そりも
よういしました。
ことしは とくべつな ところへ いくことは
トナカイたちも しっています。
サンタさんが そりに のりこみ
トナカイが とびたった しゅんかんには もう
サンタさんのすがたは みえなくなっていました。
|
|
 |
Page14/Page15
 |
ニコニコえがおのサンタさんが
ゆりかちゃんと
おおぜいのともだちの ところに
やってきました。
みんなが ゆりかちゃんを
うらやましがっています。
だって サンタさんと いっしょに
ほっきょくに いけるんだもの！
|
|
Page16/Page17
「やあ、こんにちは。
きみのくるのを こびとさんたちも
おまちかねだよ。
ゆりかちゃんも そりを うんてんしてみるかい？」
「もちろん やってみたいな」
ゆりかちゃんは
うれしそうに こたえて、そりに のりこみました。
|
|
 |
Page18/Page19
 |
「いってきまーす！」と
てをふる ゆりかちゃん
パパ、ママたちの
すがたも みえます。
ゆりかちゃんの ねがいごとが
ほんとうに なったので まちじゅうのひとが
よろこんでくれています。
みんなの みまもるなか、
サンタさん、トナカイ、ゆりかちゃんは
ほっきょくめざして とびたちました。
|
|
Page20/Page21
つめたいかぜが ほほに ふきつけます。
でも そりにのった ゆりかちゃんは
ほんわかした いいきぶん。
トナカイが くものうえを とぶように かけると
リンリンリン すずのねが
たからかに ひびきわたります。
そりは あっというまに サンタさんの おうちに
とうちゃくしました。
|
|
 |
Page22/Page23
 |
「ゆりかちゃん
ほっきょくへ ようこそ！」
サンタさんが おおきなこえで いいました。
「ことしも せかいじゅうに
たくさんのいいこが いるから
いそいで おもちゃを よういしなくちゃ」
|
|
Page24/Page25
「こびとさんたちが おもちゃの
しあげをしているのよ。
ゆりかちゃんも
おてつだい してもらえるかしら」と
サンタさんのおくさん。
「はい！よろこんで おてつだいします。」
ゆりかちゃんが こたえると
「じゃ、すぐ たのむよ」
サンタさんが しごとばに
つれていって くれました。
|
|
 |
Page26/Page27
 |
サンタさんが しごとばのドアをあけると……、
まあ、なんて おもしろそうな
ところなんでしょう！
こびとさんたちが うたをうたいながら、
かなづちで トントンうったり、のりをつけたり、
ペンキを ぬったりして
おもちゃを つくっています。
「こんにちは、ゆりかちゃん。
ぼくらの しごとばへ ようこそ」
こびとさんは うたいながら いいました。
もくばのしっぽを つけるのが
ゆりかちゃんのしごとです。
|
|
Page28/Page29
ゆりかちゃんは つぎに
プレゼントを わけるのを てつだいました。
おにんぎょう、ボール、じてんしゃ、
さんりんしゃに、ぬいぐるみ……
いろいろなものが あります。
「あれ、これは……」
“ゆりかちゃん”という
なまえいりの ほんを みつけて
ゆりかちゃんも にっこり。
|
|
 |
Page30/Page31
 |
それから なんじかんか、みんなの
おてつだいを しました。
「おてつだいって たのしいな」と
ゆりかちゃんは おもいました。
できあがった クリスマスのプレゼントは
ひとりずつ かみに つつまれていきます。
ゆりかちゃんも こびとさんたちも
つかれて ヘトヘト。
でも、せかいじゅうの こどもたちが
プレゼントを まっています！
|
|
Page32/Page33
「おともだちにも なにか
すてきなプレゼントを
とっておくと いいよ」
サンタさんは ゆりかちゃんに いいました。
「ほ、ほう。もうクリスマスイブだよ。
ゆりかちゃん、
プレゼントを くばるのを
てつだってくれるかい？」
「はい、もちろん！」
|
|
 |
Page34/Page35
 |
サンタさんや ゆりかちゃんを
のせたそりは とおいくにへ とびたちました。
みんなで つくったプレゼントを
せかいじゅうの こどもたちが まっています。
ゆりかちゃんは
すごくしあわせな きもちになりました。
「サンタさんは まいとし こんなきもちなの？
きょうの できごとは ぜったい
わすれません！
クリスマスの ねがいを かなえてくれて
ほんとうに ありがとうございました」
|
|
--- /見返し
ゆりかちゃんへ
メリークリスマス！
サンタクロースより
|
|
|
|
