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表表紙/裏表紙

見返し/---
PHOTO
星華に 贈る
世界でたった一冊の絵本


美しい光を放つあまたの星ぼし
その中でもひときわ強く輝く星であれ!!




2018
関 隼人より

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樋口 星華さんのすむ星が
いつまでも美しくありますように



  ち きゅう  
地球
ごちそう




村 ひさき  作・絵




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今から46億年前、
地球は 誕生しました。

40億年前、
地球に 最初の命が 出現して、

500万年前、
地球に ヒトが 生まれました。

星華は 命を受け継いで 受け継いで、
24年前 地球に 誕生したのです。

それから 24年。
星華
地球からごちそうを いただいて、
地球にはぐくまれて ここ 星の降る街
くらしています。

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地球のごちそう、
それは 太陽のあふれる光。

地球と太陽の間
はるか1億5千万キロメートル おりてくる
無数の金色の線、輝く粒。

星華に 降り注ぎ、
星華を 包み込み、

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星華
まぶしい粒々 たっぷり 食べて

体の中から 元気 こぼれる。

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もっと 地球のごちそう、
それは 海。

地球の表面70パーセントを覆う 青い水。

やさしいさざ波 大きなうねり。
いだかれるような音と 染まるリズム。
海流は拡がり 潜り 廻り。

星華 すうっと 飲みほして
心 さらさらに なっていく。

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まだ 地球のごちそう、
それは 大地。

深み30キロメートルの 岩石の塊。

土の豊かさ 暖かさ 軟らかさを 添えて
どこまでも 強く 支えてくれる。

星華 じっくり 味わって
静かに 力 満ちてくる。

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つぎの ごちそう、
それは 雲と雨。

絹糸のような 羊のような 巨大な渦巻きのような
幾種もの雲が
高さ20キロメートルまでの 空を飾り 刻々と流れ。
やがて
雲の粒は雨の玉に。
つらなって 地上に届く。

星華 楽しさ 連れて
透明に うるおっていく。

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まだまだ ごちそう、
それは き 木 樹。

緑 黄緑 深緑
赤 黄 茶色 黄金色。
丸 三角 とげとげ ぎざぎざ。

大陸の3分の1を占めて
薫放ち 美しい息を生む。

星華 ぱりぱり 頬ばると
澄んだ気配に 満たされる。

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さらに ごちそう、
それは 石と 木の実と はな 花 華。

久しい時の中で つくられた
無数の形 いろいろな模様
不思議な重なり 鮮やかな色。

星華 手にとって
見る楽しさ 触れる喜び 教えてもらう。

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すばらしい 地球のごちそう。

星華
隼人
毎日毎日 おいしくて。

大人が 感動して
子どもも うれしくて。

重さ59,700,000,000,000億トンの 地球だから
いつまでも 無限のような 気がした。

でも
人は もう 気づいている。

地球が 痛がっていることを。
泣いていることを。
限りあるごちそうだということを。

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だから
星華
隼人
地球を大切にする方法を 求めて。

知る姿勢。
感謝の気持ち。
無駄にしない行動。
護る態度。
育む行為。

ひとりひとりが できることから ひとつずつ。
思いは集まり きっと 地球に注がれる。

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地球が生んでくれた
星華の命、
人の命は、地球がある限り、
その次へ はるか未来へ 伝わっていくべきもの。

人が生まれ出る 何億年も前から
植物も 魚も 虫も 鳥も 動物も
あらゆる命が
ずっと つながってきたことを 見習って。

宇宙に浮かぶ青い地球は 命をのせた唯一の惑星。
命に満たされてこそ 笑うように輝く星だから。

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さあ
つづきのごちそう、
地球のデザートを どうぞ。

地球のデザート
それは 虹と雪と雷。

透明七色電飾に うっとり。
冷たさ熱さに すっきり。
轟音静音に びっくり。

星華 すべての感覚 きわだって
喜び 五体を 駆けめぐる。

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こんどの デザート、
それは 月と星。

夜空に流れる 星ぼしのメロディー。
明るく浮かぶ 月の指揮者。

星華 瞬きのオーケストラに 耳すます。

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さて
地球の飲み物、
川と滝は いかが?

流れが続く 心地よさ。
音の走る 気持ちよさ。
水面の響き きらきらと。

星華 ゆったり 飲みながら
やさしい 時間 とり戻す。

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最後のごちそう、
それは 大きなごちそう 空気。

目には 見えないけれど
必ずそこに在って 満たしてくれる。

気づくことも 忘れてしまうのに
ぐるり地上100キロメートルをくるんで 守ってくれる。

広く 大きく 深く
ずっと ずっと いつも。

星華
広く 大きく 深く 吸い込んで
おいしい おいしいと 幸せになる。

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たくさんの 地球のごちそう。
46億年の時を経て この先も
命を紡いでくれる ごちそう。

人は
星華
隼人
感謝を込めて
いただきます。

地球よ、
ありがとうございます。

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